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科学する麻雀 (とつげき東北)(2004)★★★★,雀倫
内容(出版社/著者からのコメント)
「数理の力」があなたの麻雀を変える!
裏スジは危険ではない/回し打ちは無意味だ/ベタオリには法則がある/「読み」など必要ない
「麻雀の答え」を明らかにする
従来の戦術書は、「読み」や「総合的な判断」や「ツキの操り方」といった一般化が不可能な、個人レベルでしか身につけることが出来ない“技術(技能)”だけで麻雀を論じています。そして、それらこそが高度な技術であると、麻雀を打つ人たちの間では長く信じられてきました。
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(中略)本書では、こうした曖昧な記述をできるだけ排し、「どんな場合に、何を基準に、どう考えるか」といった「麻雀の答え」を明示していきます。たとえば「リーチすべきか、ダマにすべきか」という判断に対して、きちんと「どういう場合にリーチすべきである」と具体的に示します。それらの「答え」は理論的、数理的、あるいは統計的な根拠にもとづいています。根拠のない不明確な考え方はいっさい出てきません。<本書より>
●ピンフのみテンパイはリーチすべきか?
●役牌が持ち持ちになっている確率は?
●チートイツは全和了の何%を占めるか?
●他家リーチに安全牌がないときどうする?
すべての「答え」がここにある!
チェックポイント
『なぜ彼らは曖昧なのか(序章)』
こちらのような毒舌を期待していましたが、意外にもソフトでした。名指しでのプロ批判はなし。
『ピンフやホンイツなどの染め手を作る技術を身につけることは、チートイツや純チャンタを作る技術を身につけることよりもはるかに有益である。全体の和了におけるピンフ複合率は38.0%、染め手複合率は23.5%もあるが、チートイツ複合率は3.3%、純チャンタ・・・(第1章)』
誤植かもそれません。 図1−2では全体の和了におけるピンフ複合率が26%であり、染め手複合率が6%(小数点以下の数値は不必要)です。いずれにしましてもチートイツの出現率よりもずっと大きい事には変わりはないので、大勢に影響なし。
『データを比較するための理論(第1章)』
成績に関する統計と確率の解説。ここだけでも本書を買う価値あり。例えば表2は便利です。ロン2ではどこかで対戦中の「プロの最近100試合の平均順位」が参照できます。仮にプロの平均順位が2.60位であった場合に、「いちばん都合良く見積もっても(2.60−0.184=)2.416位の実力である」と推定することが出来ます。
『麻雀初心者は「20年間無敗の男」に勝てるか?(第1章)』
真面目に解説しているところがお茶目で面白いです。
『最強の麻雀講座(第3章)』
152〜227ページは一読の価値あり。
所感
面白くてオススメの一冊です。ただ気になるところは、当たり前の結論に説得力を持たせる意図で、不必要に数値を用いています。例えば以下のようなことです。
『二二三22277白白 (チー)(2)(3)(4) でドラが白の例(第1章)』
本書では、上家が捨てた一をチーするかどうかの判断基準に「白が持ち持ちの統計的確率(10%程度)」を用いています。しかし、この確率が1%であろうとも、10%であろうとも、50%であろうとも、チーするのが最善手であろう結論は変わりありません。すなわち、当たり前の結論を面倒に説明し直しているだけです。
107〜151ページは平凡すぎて著者らしくないといえます。そうはいいましてもオススメの一冊であることには間違いありません。 ツキの法則(谷岡一郎)、畑正憲の精密麻雀(畑正憲)、リーチ麻雀論改革派(天野晴夫)と読み比べてみるのも一興と思います。
書籍データ
新書: 269 p ; サイズ(cm): 18
出版社: 講談社 ; ISBN: 4061497650 ; (2004/12/18)
目次
序 章 なぜ彼らは曖昧なのか
第1章 データが麻雀を理性化する
第2章 最強をめざす基礎理論
第3章 最強の麻雀講座
第4章 麻雀の思想的側面について
(敬称略)
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